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人と人間

 平成3年に私が著作した物が見付かったので、
それを基に、改めて表現してみる。

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 人は、必要な物を想像して、それを現実の世界へと
導き、文化を向上させた。

 不思議と造り出した物の美点にばかり捕らわれ、
人間は、その物と一緒に造られた美点以外の部分に、
何ら関心を示さなかった。

 それによって、過ぎた日々の後に、汚点による被害
などを、人間が受ける事もある。

 人の言葉と等しく、物でも汚点は、正される必要が
あるのかと想われる。

 人は、美点だけに捕らわれ、それが必要だとして、
物を次々に現実へと導くが、それが幸福なのだろうか。

 人が造り、導いてきた物の全てが利に成ると限らず、
人の苦しみまでもを造っている事実などを、蔑ろにして
一部の者だけが利益を得ようとする。

 人間が求める物の観点として、『 人間の欲望が、
事実を盲目にしてしまう 』のかとも想う。