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裁判官の夫>あいしゃどーおばけ

 想像も付くでしょう、泣き崩れた女の
顔なんて・・・。そう、化粧が涙で落ち、
『ぼろ♪ぼろ♪』の顔を見たことが有る
人も、いるでしょう。

 私なんて、泣いている妻の顔を、見て
不覚にも、笑ってしまった!

 っぷ、ぷぷぷ・・・w

 未だ妻に、笑っている私に気づいてわ
ないのが、不幸中の幸いである。

 気を取り直して、妻の脇に手をそえて
抱きかかえるように、二人で起き上がる。

『何が、あった?』

 そうは、想うが言葉が出ない・・・。
ちなみに抱きかかえたのは、良いのだが、
歩けない・・・重くって。

 確か映画やTVだと、こう言う場面に
御姫さま抱っこ!なのだが、今の私には、
SFよりも、非現実的な行為であった。

妻 「悔しい・・・」

 聞こえては、こないのだが、私の胸に
としがみついてきた妻のたようすから、
そう聞こえて来たのである。

私 「痛い!」

 私の胸に、しがみ付いている妻の爪は、
少し長くて、その爪が食い込んで思わず
私の声が漏れてしまったのである。

 妻は、一瞬に手を緩めたけども、次の
瞬間に、それまで以上に強く私にしがみ
つき、私の胸の中に入ってしまうが如く、
顔を押し付けてきたのである。

 当然にさっきよりも、痛いのだけども、
不思議と「痛い!」とは、言えなかった。