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なせ君が、ここに?

素朴な疑問

 「なぜ君が、ここに居るのか?」

 そこが判らない所である!

 「ふぅ♪、髪を洗っている時に、話しかけられても、
  答えられないのです!」

 娘に髪を洗ってもらっている彼女は、返事を行えない
正当な理由が有るという事だ。

 「つまりですねぇ~♪」

 っと、娘が解説をしようとしたら・・・。

 「ごめん。私が言う!、私に言わせて・・・。
  大丈夫だから・・・。」

 さっき迄の明るい声から、急に少し大人びた暗い声で、
娘の言動を押さえ込んだ。

愛娘との出会い

 「私、あんたの娘が自動販売機で、買い物をする時に
  財布を取り出したのを見かけて、ひったくろうかと
  思って、襲いかかったんだ。

  ところが、彼女が合気道なんかやっていたらしく、
  私、押さえ込まれちゃったんだよね。

  必死で逃げようとしたんだけど、逃げられなくって
  苦し紛れに叫んだんだ。

  『何で!、何で!私だけ、こんな惨めな人生なんだ!
   どうしてよ、私だって幸せに成りたいのよぉ!』

  っと、大声で何度も鳴きながら叫んでいたの。

  そうしたら彼女がね・・・

  『違う!、違う!それわ違う!それは、違うから!』

  って、私を押さえ込んだまま、更に強く抱きしめて
  涙を流して、私よりも大きな声で、叫んでくれた。

  私の都合の良い叫び声を打ち消しすようなに・・・。

  『大丈夫!大丈夫だから!、私を信じて欲しいの!』

  押さえ込まれている私は、もう何も逃げようとする
  ことも、叫ぶことすらも、気力が無くなっていた。

  そして痛みを感じたの・・・。(くす♪、くす♪)」

 他人事ながらも、重大事件と受け止めて聞いている限り、
笑う所でも無いと想うのだが・・・(なぜ、笑うのか?)。

 「『痛い、痛いから、痛いって・・・。』

  つまりね、あんたの娘が掴んでいる握力が強すぎて、
  肉に食い込んで痛かったのよ・・・。(あはぁ♪)」

 なるほど・・・、妙に納得してしまうが、話を続けて
頂こう・・・。

 「それでね、私が、『痛い』って・・・。
  そうしたら彼女が、『ごめん。ごめんなさい!』って
  私に誤るのよ・・・。

  『放してあげるから、逃げないで欲しいのぉ、そして
   私の話を聞いて欲しい・・・』

  って、言うから、彼女に付き合って、小一時間ぐらい
  彼女の話を聞かされたんだ。

  犯罪が発生する心理とか、あんたの家庭のこととか・・・。

  なぁ~んか、解らなかったけど、最後に彼女が・・・

  『私、お父さんに何だかを、お願いする時とかは、
   お風呂場って決めてるんだ。

   その効果も有ってね・・・。』

  って、話になって、なぜか物の大きさ話になって、
 
  『それなら確かめてよ!』

  っと・・・。

  そして、ここに私が居るの・・・。」

相対性理論よりも難しい論理です。

 
 なるほど、つまり、ひったくりに失敗して、娘にと
捕らわれの身に成ったのだが、逃げ場も無くて、娘の
話に付き合わされた・・・。

 までは、解るのだが、なぜ物の大きさに!?

 解せない論理である。

 「でも、なんで、お風呂にと入って、私の物に対する
  評価をするのかね?」

 愛娘の頭に、Shampoo(シャンプー)をかけながら、
『にま♪にま♪』と笑う不明女子と、ひく♪ひく♪っと
笑いを堪えて痙攣(けいれん)する愛娘。

 明らかに怪しい・・・。

私ね、この家に連れて来られたの

 「それでね、この家にと連れて来られ、お母さんとも
  さっき話をしたの。

  裁判官なんだってね。凄いよね、女なのに・・・。
  私、お母さんを知らないんだ、お父さんも・・・。
  十八に成って、孤児院を出て、街をうろつくように
  なったんだ。

  あんたの娘が、『充さんは、いずこ?』と聞いたら、
  『お風呂♪』って言うから、『おおお!良い感じ♪』
  って、服を脱ぎだしたかと思えば、私も脱がされて、
  ここに居ります。」

 ・・・。

やはり我妻も一枚かんでいたか・・・。

 つまり、今回の襲撃は、妻も公認と言う事に成る。
まぁ、我妻の隠し子、もしくは、親戚かと疑ってみたが、
違うと言うことか・・・。(冴えない自分に、がっかり)

 「お母さんに色々と聞いたよ♪

  『人って、特定の環境や心境に陥ると、犯罪に着手を
   行った方が得だと思っちゃうの。それは、自然的な
   心境で、誰しもが陥ること。でもね、その思う事を
   実行するかの責任は、行動をした人の責任に成るの。』

  そう言ってた・・・。」

 「そのとぉ~っり♪」

 間髪(かんぱつ)を入れずに、我が娘の相槌が出たけど、
お前たち二人の現状は、責任を取れる状況なのだろうか?

 そう聞こうとしたら・・・。

 「未成年とか、児童・・・って、小学生とかのこと?
  よく解らないけど、責任の能力なども色々と問われ
  普通の盗みとかなら刑罰が無いとも言っていたよ」

 っち♪、余計なことを・・・。

 「私、何にも知らなかった。
  私生活の場は、擬似兄弟(姉妹)が居て、小学校に
  入るまで、それが普通だと思っていた。
  でも、違ったんだ。

  他の人と違うんだよね・・・。

  皆の御母さん、お父さん達が、『可愛いね♪』って、
  言ってくれるから初めは、凄く嬉しくて懐いちゃう
  感じになっちゃって、夕飯や御泊りなんかも許して
  くれたりする家もあったり・・・。

  私、何してるんだろ・・・。
  皆が優しくしてくれているのに、何してるんだろう。

  そう思っても、お腹が空くんだよね・・・。」

 説得力が有り過ぎる不明な女子の主張であるが、なぜ
私の物に対する大きさが、関係するのかね?

 そう想っても、聞けないぐらいだった。