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No.0622 日本の狼 2

2005-08-12
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  元祖 万<よろずがく>学 No.0622
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作成 2005-07-22
課題 日本の狼 2
副題 狼と生きて -父・平岩米吉の思い出-
       著者 平岩由伎子  築地書館(株)

 この作品を課題にしたのには、理由がありました。
その表現方法は、言葉使いを初めとても面白く表現を
されており、又その品位を窺(うかが)わせます。

 本の内容としては、動物が好きで特に犬や狼などの
生態研究などをしていた”平岩米吉”の家族達による
「平岩米吉への思い」を語る作品で、”米吉”当人の
随想5篇が記されている。

 初めに娘の”由伎子”の随想変がある。そのなかで
父(米吉)が病のために、入院してる父を励まそうと
カセットに”狼の遠吠え”を吹き込んで聞かせようと
するのですが、録音した”狼の声”の音質が良くない。
その時の様子を”由伎子”が『思わず自分が吠えたい、
でも吠えたら、病院内の人に迷惑がかかるのでやめた。
(作品文面の方が表現力として、もっと面白く表現を
している)』等との言葉に吹き出してしまった。

 この”平岩米吉”と言う人物は、その父が上総屋と
言う竹の卸売業者を営んでおり、その息子として育つ。
その後の風格としては、将棋の有段、連珠(現在での
”五目ならべ”だそうです)でも有段(級、段なんて
あるのを知りませんでしたが、私も幼い頃に母親にて
教わりました)、更に”彗星の観測”や動物学として
研究を行っていたり、それまた功績として素晴らしい
ものを残している。又、娘や妻の記述を追ってみると
とても”ひょうきん”であり、家族を和ましている。

 Filaria(フィラリア)原虫による、犬の感染病が
流行してしまい、これに関する研究を率先して行い、
その後の功績から当時の多くの愛犬からも慕われる。

 そして妻である”佐與子”による随想篇のなかで、
”Hyena(ハイエナ)”の子供を譲り受けてる様子を
描写している部分がある。もともと、動物が好きだと
言うわけでもない彼女が、病で寝てる米吉の代わりに
見に行ったのでした。そして家に連れて帰ることにと
なった後に、そのHyenaの泣き声に関心を持ち始めて
何とかして、その声を録音できないだろうかと奮闘を
”佐與子”自身が率先してはじめるのでした。しかし
連れてこられた晩以外、なかなか鳴かないので録音の
設置をしたまま、しばしのときが流れます。そうした
ある日に『Hyenaの鳴く声がするでわないか!』娘と
慌てて録音機へと駆け寄ると、そこに”父・米吉”が
仕掛けてあった録音用Mike(マイク)にHyenaの鳴き
声で、自らが鳴いてる姿があった!(爆笑)。その時
米吉が言うに「Hyenaがなかなか鳴かないので不憫に
思って・・・」このような行動をする面白い米吉さん♪

 ”佐與子”は、世代的関係から”蚕(かいこ)”を
飼ったりもするが、後に”熊”までも飼うに至るのだ。
更に、犬、猫など、もともと動物に疎いはずの彼女も
主人がいない間は、動物の世話をすることにもなる。
ある意味で、平岩家の動物達の母でもあるのでした。

 ”米吉”の死後から十数年後に記載された本ですが、
その最後に”随想篇も記載されています。そして、妻
”佐與子”との「馴れ初め」に至る出会いに付いても
記載がありました。導かれた二人の絆に、その様子を
見た者は、まるで恋愛小説でも読んでいるかのごとく
不思議な世界へと引き込んでしまうような感覚になる。

 米吉の随想で幼少期の様子が記載されておりまして、
”佐與子さん”と結婚をする前の様子を綴っています。
特に父親との話や”乳母”からの影響を受けて動物を
好きになったことなど、物語っていました。それは、
”米吉さん”が永眠をする前に、「どうして動物達を
自分が好きになったのだろう?」と言う問いに対して
娘も、”乳母”の名前をあげています。

 そして何よりも驚いたのが”米吉の人間関係”で、
”北原白秋”など多くの偉人達との”不思議なめぐり
合わせ”によって人間関係が形成されていることにも
驚きを隠せない。

 彼、”米吉”の明るい性格は、家族を和ませつつも
その正確は、娘へと受け継がれている様子が解かる。

 私自身、”狼”に対し関心を持ったのが実のところ
10代であって、SUZUKIの二輪車にRG-Γ250の系列に
”WalterWolf”と言うColorがあり、それを友人から
譲り受け乗っていたことがある。当然、街道において
並みの400ccを上回る軽快さだったことを覚えている。

 そして改めて約20年後に再び”狼”に関心を持つ。

 ところが肝心の狼の教養より、ひときわに好奇心を
そそられたのが、”平岩家の様子”なのでした。笑

 ”米吉”の家族に対する接し方にも注目されますが
それに答えようとの「家族の想い」が、とても純水に
伝わってくる本でもありました。

 私には、まだ妻も子供も居ませんが、多少の幸せを
本を通して分けてもらった事を、とても感謝してます。

 そしてまだ未確認ですが、Filaria(フィラリア)を 
研究していた時に、もしかすると私が講義を受講した
とある大学の教授との交流があったかもしれないとも
思っています。それに付いては、また機会があったら
その教授に聞いてみたいと思ってます。(かなり有名な
寄生虫学者でもあります)

 結果的に私が”狼”を求めて知り得たことは・・・笑

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☆ 笑いの電動コケ師達 ☆
(万学的、帰ってきた天才、秀才、HIROとその仲間♪)

<お題>
万学的、狼と生きて -父・平岩米吉の思い出-

天才 あらゆる苦も、言葉一つで歓楽への伝承になる。

博士 研究者の家族による苦労は、苦とわ言わない。

秀才 人間関係と言うものは、見えない絆に導かれる。

HIRO 求めるよりも自分が求められる人材を極める。

*−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−*

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